宇和島二人の芸術家

 えひめ宇和島市で制作活動する世界的な現代芸術家の大竹伸朗(OHTAKE SHINRO)が、NHKBSプレミアムの番組に出る。6月10日 (金)午後11:00 ~ 午前0:30
 『21世紀のBUG男 画家 大竹伸朗』というタイトルである。
 NHKの宣伝では(創作現場に初めてカメラが密着し独特な創作手法によって生み出される不思議な世界観を大竹の人生の歩みとともに紹介する)という。
 ブロガーが大竹氏を初めて知ったのは平成30年のこと。西日本豪雨宇和島市(吉田町)はみかん山の土砂崩れで甚大な被害が発生したが、彼がデザインしたTシャツの販売で義援金が集まった。
 その後、2019年(令和元年)5月に中学同級会で帰省した時、パフィオうわじま1階に「大竹伸朗コーナー」があり画集や著書を見た。しばらく読んでいると、吉田町知永の造船所のことを書いている。30年ほど前にその造船所の廃船を貰って、ご夫人の実家の倉庫で作品『船底と穴』を創作した。
彼は東京都内の出身で世界を転々として、田舎町・宇和島にたどり着いた。吉田出身の海運王・山下亀三郎と同じトランパー(放浪者)だった。彼の坂本龍一氏は「世界のどこに出しても引けをとらないアーティスト」と評価している。凡なるブロガーにはサッパリ分からない世界である。

作品『船底と穴』

吉田湾、鶴間を望む(スケッチ)

大竹氏作 パフィオの緞帳『覗き岩』

 もう一人分からない男がいる。竹馬の友『松浦章夫』である。吉田高校機械科を卒業してエンジニアにはならず、東京の有名な絵画団体に就職した変わり者である。同じ機械科卒のブロガーも畑違いの船会社に入ったので他人のことは言えないか……。
 彼は定年後、好きな絵を本格的に創作し始め、2018年(平成30年)6月国立市で個展を開いた。遠い千葉から2時間かけて見学に行ったが、ピカソみたいな抽象画で意味不明。松浦君は北茨城市に住んでおり「私自身は自分の絵を抽象画とは思っていません。具象画と抽象画との中間あたりとの認識です」と益々分からないメールが来た。

2018年コート・ギャラリー国立(第1回)

目が三つある男

 先月、7月7日~12日に国立市で2回目の個展をやると葉書が届いた。
——仕方ない同郷、同級生のよしみでブログ、フェースブックで宣伝すれば少しは来場者が増えるかもしれない。SNSにアクセスされている方へ、もし近くにお住まいであれば覗いてもらえば幸甚です。
『ひまわり』を描いたゴッホは死んだ後に評価されたそうだが、意外と彼も大画伯?と呼ばれるかも知れない。

第2回松浦章夫展 7月7日より開催

 


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同級生のために、ムービーを作りました。

 雨降りは章夫描きし画を読む日